はじめに

JupyterLab は便利なので使っていきたい。でも毎回立ち上げたり、ターミナルが開きっぱなしなのが嫌なので、自動起動にする方法です。

macOS での自動起動

macOS でデーモンやエージェントを管理するには launchctl コマンドを使用します。

この launchctl で起動するためのアプリなり、コマンドなりの設定を書き記すプロパティファイルを作る必要があります。これは以前書いた MacBook の充電音を消す記事 でも出てきた .plist の拡張子を持つファイルです。

今回はこの設定ファイルの作り方と、自動起動にするため設定について書いていきます。

ファイル作成

はじめに Jupyter の実行ファイルのパスを調べます。仮想環境を使用している場合はそれぞれの環境の bin に入っていると思います。そのほかの環境でも which jupyter で調べられると思います。

次に設定ファイルを作成します。保存場所は ~/Library/LaunchAgents/ にします。ファイル名はなんでも良いですが、僕は jupyterlab.plist としています。以下のような内容です。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
    <key>Label</key>
    <string>jupyterlab</string>
    <key>ProgramArguments</key>
    <array>
        <string>ここに調べた実行ファイルのパス</string>
        <string>lab</string>
    </array>
    <key>RunAtLoad</key>
    <true/>
    <key>StandardOutPath</key>
    <string>標準出力を記録するファイルのパス(必要なければ /dev/null )</string>
    <key>StandardErrorPath</key>
    <string>エラーを記録するファイルのパス(必要なければ /dev/null )</string>
</dict>
</plist>

となります。実際に僕が使用しているファイルは GitHub で見ることができます。

これで設定ファイルが用意できたので、起動設定をしましょう。

自動起動設定

はじめに出てきた launchctl コマンドを使用します。コマンドは以下の通りです。

launchctl load ~/Library/LaunchAgents/jupyterlab.plist

ちなみにやめたい場合は上記コマンドの loadunload にすれば停止されます。

おわりに

この方法はほかのコマンドなどにも使用できるので、よかったらカスタマイズして macOS を便利に使ってみてください。