はじめに

ラズパイをセットアップしたので、ファイル共有の設定をしていきたいと思います。

Samba のインストール

Samba は SMB プロトコルを利用したファイル共有を実現するためのものです。

Raspbian では以下のコマンドでインストールすることができます。

$ sudo apt install samba

ホームディレクトリを設定

インストールした Samba の設定ファイルは /etc/samba/smb.conf にあります。これを編集してホームディレクトリにアクセスできるようにします。

お好きなエディタか sudo nano /etc/samba/smb.conf のコマンドで以下のように編集してください。

# の行はコメントなので入力する必要はありません

# [homes] より下を編集
# browsable = no を yes に変更
browsable = yes
# read only = yes を no に変更
read only = no
# create mask = 0700 をコメントアウト / もしくは権限変更
# directory mask = 0700 をコメントアウト / もしくは権限変更

これで設定ファイルを保存すれば、ホームディレクトリにアクセスできます。

Samba ユーザの作成

Samba のユーザを作成するため以下のコマンドでユーザを作成します。

$ sudo smbpasswd -a <user_name>

<user_name> は自分の好きなものにします。例えば pi の場合は sudo smbpasswd -a pi となります。

Samba の再起動

変更した設定を読み込ませるために以下のコマンドで、Samba を再起動します。

$ sudo systemctl restart smbd

これで他のデバイスからホームディレクトリに自由にアクセスできるようになります。

他のデバイスからアクセス。

例えば macOS からは Finder で Command + K でサーバへ接続し、 smb:/raspberrypi.local/ に先ほど作成したユーザで接続すると、ディレクトリが選択できて Home を選ぶと、ホームディレクトリに移動できます。

この際 raspberrypi.local の部分は環境によって IP アドレスやホスト名に適宜変更してください。

おわりに

これでファイルの移動や共有が簡単になりました。