はじめに
フォント会社にはフォントエンジニアまたはタイプエンジニアという職種が存在します。ただ、この職種について調べても驚くぐらい情報が出てこないので、何者なのかまとめたいと思います。
フォントエンジニアなのかタイプエンジニアなのか
僕的にはどっちでも良いと思っています。ただなんとなく文字周りの人には「タイプエンジニア」と伝えて、そうでない人には「フォントエンジニア」といってる気がします。
タイプは書体周りの様々なことを指しています。なので比較的広い範囲を表現できる代わりに「タイプ」という一般の人には伝わりにくい表現となっています。
それに比べると、フォントエンジニアという言葉の方がなんとなく、何をやってるかはわからなくても意味はわかりそうです。
普通にデベロッパーというところもあります。色々ですね。
ちなみに、デザイナーもいろいろ呼ばれ方があります。
どれが分かりやすい?
— Taisei Yoshida (@yoshi_typo) May 30, 2019
どれかしらに定着して欲しいですね。この記事ではこれ以降フォントエンジニアで書いていきます。
結局、何者なのか
とりあえずググってみましょう。普通、職種名でググると様々な情報が出てくるはずですがどうでしょうか。
"タイプエンジニア" OR "フォントエンジニア"
想定した内容は何も出てきません…
これが悲しい現状です。
試しに他の職種でも検索してみましょう。
"サーバーサイドエンジニア" OR "バックエンドエンジニア"
「○○とは?」「○○になるために必要な勉強」「○○の基礎知識」といろんな情報が出てきて羨ましい限りです。
つくづくフォントエンジニアのマイナーさを感じさせられます。
実際フォントエンジニアは何をやるか
みなさん、意識しないと思いますが、フォントも立派な「ソフトウェア」です。
しかし、デザイナーさんがデザインした「書体」はそのままでは「フォント」として使えません。
そこでエンジニアの登場です。この「書体」からデバイスで使える「フォント」にすることがフォントエンジニアの仕事です。
それだけ?と思うかもしれませんが、フォントというソフトウェアは実は奥が深いのです。僕もまだまだよくわかってません。勉強しないとですね。
必要な知識
僕がやっていて重要だと思う項目を4つあげます(偏見の塊です)。
- OpenType
- UFO
- ベジェ曲線
- Python
この辺がなんとなくわかると良い気がします。これらについては他の記事でちょくちょく書いていたりするので、気になったら見てみてください。
フォントエンジニアになるには
ググっても求人なんて全くといっていいほど出てこないので、困り物です。その割に各社エンジニアを欲しがっているイメージがあります。謎です。
もし、知り合いにフォント関係の会社で働いてる人がいたら聞くのが一番早いですね。いなければ、文字周りのイベントとか行けば知り合えるかもしれません。僕にいきなりDMとかでもいいと思います笑。
とにかく、募集もないのでなり方もわからない現状は辛いですね…
おわりに
情報の少ないフォントエンジニアですが、これから増えてくれれば僕的にも業界的にもいいんじゃないでしょうか。